会長挨拶
矢島 俊樹
香川大学医学部
呼吸器・乳腺内分泌外科
教授
このたび、第35回日本呼吸器外科医会冬季学術集会を開催させて頂くこととなりました。本会は日本呼吸器外科学会の会員が互いの技術を紹介し呼吸器外科学の発展に寄与する目的で1992年から開催され、今回で第35回となります。この伝統ある学術集会で会長を務めさせて頂くことは大変光栄で身の引き締まる思いであります。本会の通称である「スノーサイド・ミーティング」の特徴を鑑みると香川県での開催は難しいと考え、私の生まれ故郷の長野県小諸市の隣の軽井沢で予定させて頂くこととしました。
今回のテーマは「呼吸器外科学の再考」とさせて頂きました。近年、呼吸器外科において手術および薬物療法の治療戦略において大きなパラダイムシフトが起き、根本からの再考が必要と考えました。手術では小型肺癌に対して肺区域切除が適応となり、アプローチでは多様なロボットを含めた多くの選択肢が増え、また周術期治療では免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬を用いた様々なレジメンが選択可能となりました。我々は、このように複雑で多様化する治療戦略の中から、患者さん一人一人に対して最適な治療法を提供することが求められています。これらの選択は難しいことも多く結果として正しくなかったこともあるかと思います。このような日々の選択で経験した症例の中から、示唆に富む例、治療に難渋した例、新規技術や工夫、反省例など、共有すべき経験についてご発表頂き、患者さんのために「最高」となる呼吸器外科医療を皆様と「再考」したいと考えております。
本会は温泉とウィンタースポーツを楽しみながら、若手からベテランまで近い距離で親睦を深めながら語り合える貴重な機会です。多くの先生方のご参加を祈念しておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。
第35回日本呼吸器外科医会冬季学術集会
会長 矢島 俊樹
香川大学医学部 呼吸器・乳腺内分泌外科